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こうして電車の一番前に乗ると、運転士さんの「魔法の作業」を、飽きもせずじーっと観察した少年の日を思い出します。

これは江ノ電なんですけどね、数年ぶりですかねえ。もちちろん観光客多いですけど、これは生活の路線ですね。生活に思いっきり密着して、あのへん特有の生活リズムで動いてる電車、って感じがしますよ。

だから、僕らのようなヨソの文化圏から来た人間は、そこに畏怖と尊敬の念を抱きつつ、何かを得て、勝手にスッキリして電車を降りるんです。

今度は平日のマッピルマに乗りてぇなあ。
Contax II + Sonnar 50mm F2 (100TMX)



何台目のコンタックスか。

5台?6台?とにかく、そのぐらい買っている。すべて戦後のIIaかIIIa。それは「戦後の方がいいに決まっている」と思い込んでいたからなんだけど、その戦後モデルは1台残らずどこかに行ってしまった。

初めて手にした戦前のII。

蜂谷秀人さんのコンタックスIIは、わざわざノルマンディーの海岸で撮影したのに(もちろん、キャパのアレに因んでだ)、有名な「金属製縦走り鎧戸」のシャッターが不調で、まともに写っていたのはたった1枚だけだった。僕はこの話が大好きで、僕のIIにもそういうのを期待していたのだが、全然普通なので少しガッカリ。

しかし戦前のコンタックスをかなり見直した。戦後よりもはるかに使いやすい。どこが違うんだろう。
Contax II + Sonnar 50mm F2 (100TMX)



結局、クリスマスには届かなかったプレゼントが二つある。

一つはズマール。これは今頃、EMSの箱に入ってロスの空港で貨物便に積み込まれている頃か。

もう一つはMartine Franckの写真集。

どっちもお年玉になりそうだけど、特にフランクの写真集は楽しみだ。何とか三が日に届いてくれないかなあ。冷えた白ワインでも舐めながら、この写真集をパラパラやりたい。
Leica DII + Elmar 5cm F3.5 (100TMX)



その日は、珍しく彼女が道案内をした。それは僕が知らない道だった。

「ここで停めて。ちょっとタバコを買ってくるから。すぐに戻るわ」

と言って、彼女は土砂降りの中を傘も差さずに出て行き、そして二度と戻ってこなかった。

彼女がしきりに時計を気にしているのは気づいていた。まあいい。彼女が今でも元気で、そして最初からこうなる運命だったのなら。

彼女の手袋だけが残った。
Rolleicord Ia / Triotar 75mm F4.5 (100TMX)



一日中、雪が降りました。

舞う雪を 手延べ集めし わが娘
Leica IIIb + Summar 5cm F2 (100TMX)



ちらっと顔を見たら、まだ小さな女の子だった。

現代のマッチ売りの少女?

まさか。

早く家に帰りなさい、お願いだから。
Olympus XA / F. Zuiko 35mm F2.8 (Tri-X)



ちょっと前のアレックス・ザナルディの続き。

アレックスの不屈の精神はもちろんだけど、周りの人間もすごいと思わないか。チームの関係者、レースの主催者。

「そんなことしても意味無いじゃないスか。スケジュールも詰まってるわけだし、またの機会にしましょうよ。気持ちは分かるんスけどね〜」なんて誰かが言ったら、これは成し得なかったのだから。

とりわけ素晴らしいのは、そのたった数十周のために莫大な費用をかけて、手だけでドライブ出来るマシンを作ってしまった「かつてのチーム」だ。

それはもちろん、みんなアレックスが好きだからだ。アレックスの勇気も、誇りも、夢も、全部共有していたからだ。アレックスがレーサーじゃなくなっても、それはいささかも色褪せなかったからだ(後にアレックスはレーサーとして復活する。これも涙)。

大事なのは、それはアレックスが両足を失ってから出来上がったものじゃないということ。普段からしっかり生きろということ。
Olympus XA / F. Zuiko 35mm F2.8 (Tri-X)



フィルムローダーの中の長巻が、フジのアクロスに変わった。正真正銘、これがkodakラストロールの、ラストカット。

気心知れた仲はもちろん心地いいものだけど、新しい友達と間合いを計りながら付き合っていくのも、また新鮮。
Leica MP + Summaron 3.5cm F3.5 (100TMX)



「収斂していく」という言葉が好きなんですよ。物事が、あるべきところへ、あるべき状態に、時間をかけて、自然になっていく。

なんてことを言いながら、いつもハンドルから手を離してしまうからイカンのですね、僕は。

いつまで経っても目的地に着きゃしない。
Contax II + Sonnar 50mm F2 (100TMX)



今、一人旅に出る準備をしている。

せっせとお金の工面をしている。そしてどこに行こうかと考えている。そういうレベルからの「準備」だ。

できれば海に面した町がいい。大き過ぎない町がいい。鄙びた漁村があるといい。間違っても観光地とは呼べないようなところがいい。でも、かろうじて旅人が泊まる宿があるところがいい。人が温かいところがいい。そして、出かけるのは夜で、その時には土砂降りの雨が降っているといい。
Leica MP + Summicron 5cm F2 (ACROS)


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