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ケムニッツへ行った写真(3/15)

撮影地は品川駅港南口です。そう、知っている人は知っている、知らない人は全然知らない、ここ数年でお洒落なビルがボンボン建ってすっかり様変わりしてしまった地域です。

2000年から2002年ぐらいまで、僕はこの港南口に勤務先があったんですけど、もう完全に倉庫が立ち並ぶ港湾工業地帯、って感じの雰囲気がプンプンしてたんですけどね、それが今じゃアレですよ。風向きによっては、捌かれた食肉の生臭い匂いが漂ってくる(大きな屠殺場があるんですよ)ことだけが、あの頃から変わっていない点です。

そうそう、あと、駅から見て港南口の広場の丁度向かい側(吉野家の裏あたり)にも、細い道が迷路のように入り組んで、そこに焼肉屋だの中華料理屋だのがひしめいている一角があるんですけど、あそこも昔から変わって無いですね。高いだけで旨くない酒や料理はまっぴらごめんなんで、時々、あのラビリンスにわざと吸い込まれたりします。

写真は・・・まあ、アリガチっちゃあアリガチな構図です。実はこの絵を撮影するのに絶好なポジションを探して、かなり彷徨ったのですが・・・やっぱりあるもんですね。誰にも邪魔されずに撮れるところが。

レンズはズマール。もう、僕の大好きなレンズ。結局、今までにズミクロン(2本)、ズマリット、ズミタール、ズミルックス(2本)、エルマー(3本)、というライカの50mmレンズを買ってきたわけですけど、このズマールのおかげで全部どこかに行ってしまいました。好きなレンズは1本だけありゃあいいんです。あってもどうせ使わないんだし。
Leica M5 + Summar 5cm F2 (TX)



ケムニッツへ行った写真(4/15)

外苑前に写真集専門の素敵な本屋がありましてね。とても小さい店なんですが、ちょっといい感じに時間が流れている店です。平日の午前中なんかにふらりと入って、目に付いた写真集を、「じゃ、コレもらっていきます」みたいな感じで買って、裏道をちょっと入ったところにある、看板の出てないカフェでアーモンドオーレなんか飲みながらページをめくる・・・ついそんな妄想をしがちな埼玉県民です、こんばんは。

で、これはその本屋さんに初めて行った時に撮ったんじゃなかったかなあ、確か。だけどあのヘンはいいですよねぇ。結構好き。特に絵画館〜野球場〜体育館〜千駄ヶ谷駅、みたいなルートね。

カメラはマキナ。おー、いよいよ出てきましたね、マキナ。実は今回の15点の中で一番多いのはマキナで撮った写真です。現像するとビックリな写りをするクセに、機動性は高いし、使い方も簡単。持ってるとそのへんのオバチャンにもジロジロ見られるけど、それさえ慣れちゃえば最高のカメラです。
PLAUBEL makina67 / Nikkor 80mm F2.8 (TX)



ケムニッツへ行った写真(5/15)

これは個人的な感覚でしかないのでしょうけど、「ある特定の季節が似合う街」ってありますよね。ないですか?夏が似合う街とか、冬が似合う街とか。初めてその街を訪れたのがいつだったか、っていうのが関係しているのかも知れないですね。

これは冬の上野・アメ横。横断歩道の向こうがJR御徒町駅です。上野は完全に「冬の街」なんですよね、私の場合。なんか、冬にアメ横歩いてると、なんとも言えない幸せな気持ちになるのです。

カメラはローライフレックス・スタンダードで、レンズはテッサーのF3.8です。このころ、私は2台のローライフレックスを持っていまして、コレと、あともう1台はクセノタールがついた3.5Eというやつ。ところが、あの「クランクを回す」という動作がジャマくさくて、全然好きになれなかったんですよ。これならローライコードの方がよっぽど使いやすいじゃないかと。どちらも写りは素晴らしかったんですが、使っているとだんだんイライラしてくる、という健康上の理由から手放してしまいました。

これは絞り開放だと思うのですけど、なかなか立体的で味のある写りをしています。珍しく少し後悔した例。
Rolleiflex Standard / Tessar 75mm F3.8 (TX)



ケムニッツへ行った写真(6/15)

現像をして最初にこのコマを見た時、安藤広重の東海道五十三次にある、「庄野」の絵を思い出した。強い風に逆らって歩く、菅笠を被った旅人の絵だよ。

これは三浦半島の金田湾を望む、海岸沿いに停めたクルマの中から撮った。朝の7時頃。彼女達はこれから学校に行くところだ。なんて素敵な通学路!写真でも分かるけれど、すぐそこが砂浜になっていて、その向こうは海。丁度、東京湾から太平洋への出口のあたりの海だ。

今までに何度、この海へ来たか分からない。何か理由があって来るわけではない。ただ、いつもこの位置にクルマを停めて、じっと海を眺めるだけ。それは朝であったり、昼であったり、真夜中であったり。これは今年の2月の終わりごろ。

僕は、レンズには必ずフードをつけて撮る。もちろん、有害な光線を除去するのが一番の目的だけど、それ以外にも、僕はレンズキャップをしないのでその代わりとか、あるいは単に「フードがついた状態」がビジュアル的に好き、という理由もある。唯一の例外がマキナで、コイツにはフードはつけない。
PLAUBEL makina67 / Nikkor 80mm F2.8 (TMY)



ケムニッツへ行った写真(7/15)

自分がこの写真を撮ったのが正確にどこだったのか、実はずっと知らずにいた。

これは今年の3月、僕が二度目に水戸へ行った時のもの。夜まで普通に仕事をして、そのまま、神奈川県の西部から車で水戸を目指した。とりあえず神奈川県内と都内を早く抜けたかったので首都高に乗り、そしてアクアラインで東京湾の海底を駆け抜けた。最初の水戸旅行でそうしたように、海ほたるで仮眠をとるつもりだったのだけど、無性に柔らかいベッドが恋しくなって、そのまま木更津まで行った。木更津市内で焼肉を食い(僕が時々、「お一人様焼肉」をするようになったのはこの時からだ)、やっとのことでホテルを見つけた。

翌朝、回転寿司で朝飯を食ったり、ホテルに服を忘れてきたことに気づいたりしながら、一路、水戸を目指した。あの時、自分はどんなルートを辿ったんだっけ?木更津あたりの地図を眺める。

普通に考えたら、千葉まで国道16号を行き、そこから国道51号だろう。ただひたすら、国道51号を北上して水戸市内を目指していたのではなかったか。あの日のことを思い出しながら、地図上の道を辿っていく。とても疲れていたし、眠かった。確か、橋を渡ったところで脇道に逸れて、どこか一息つける場所を探していたんだよ。そして、いきなりこの光景に出くわし・・・あ、

あった。

幸い、マキナにはTXが残っていた。車を降りて、無我夢中で何枚か撮った。縦位置に構えたのはこの1枚だけだった。
PLAUBEL makina67 / Nikkor 80mm F2.8 (TX)



ケムニッツへ行った写真(8/15)

この写真展のための撮影をしていたちょうどその頃、僕はライカMPからM5に乗り換えた。MPは僕が初めて買った「新品のライカ」で、箱を開けた時にはそれなりに感動したものだ。

MPには何の不満も無く、何から何まで本当に素晴らしかった。塗装が剥げて、少しずつ見えてくる真鍮の地金の色にいとおしささえ覚えた。したがって僕がM5に乗り換えたのは、MPに不満があったからではない。単に飽きっぽいのだ。

代わりにやってきたM5とは、今のところ上手くやっているが、例によっていつ飽きるか自分でも分からない。僕がカメラやレンズを変えるのは、その良し悪しとはあまり関係がない。その前提で言うならば、M5も素晴らしい。というか、M5こそ素晴らしい。この素晴らしさは、実際に使った人じゃないと分からないという意味で、素晴らしさの質が他のM型ライカとはちょっと違うかも知れない。あまりにもイメージで損をしているカメラだ。

どこがどういいのか説明しろって?だからそんなこと出来ないんですって。「使ってみないと分からない」って言ってるじゃないですか。

撮影地はJR浦和駅西口。伊勢丹の前あたり。やっぱり浦和ではよく撮る。地元だからね。でもあんまり面白い写真が撮れない。浦和の人は、あんまりスキが無い感じ。
Leica MP + Summilux 50mm F1.4 (Fomapan100)



ケムニッツへ行った写真(9/15)

浜松町の旧芝離宮恩賜庭園。

レンズはズマールだが、これは、いま僕が持っているズマールの、先代のズマールだ。作られてから70年も経っているレンズだと、今となっては一本一本に個性が出てしまっているけれど、先代は「切ない写り」が個性だった。ああ、どうぞ笑ってくれ。でも本当なんだから仕方がない。

実は、今回のケムニッツの写真展では、3点の写真がその場で売れた。1点あたり50ユーロ、つまり8,000円ぐらい。自分の写真を額装してプレゼントしたことは何度かあるけれど、それに対価を支払ってもらったのはこれが初めて。本当にありがたい話だ。そのうちの一つがこれ。他の二つはまだこれから出てくる。
Leica DII + Summar 5cm F2 (ACROS)



ケムニッツへ行った写真(10/15)

この写真を撮った時のことはよく覚えている。

確か、横浜市営地下鉄を終点のあざみ野で下り、そこで東急田園都市線に乗り換えたら、この光景が目の前にあった。ホント、ふと気がついたらそこにあった、という感じ。真夜中の0時過ぎのこと。

実はもう一つ、この時のことをよく覚えている理由がある。それは、これがM5を外に持ち出した最初の日だということ。持ち出した、と言っても行き先は会社だから、何枚かの試し撮りを除けば、事実上、これがM5で撮った最初の写真である、と言い換えてもいいぐらいだ。

偶然とは言え、M5が好きになる理由も分かろうというものだろ?

そしてこれが、ケムニッツでお買い上げいただいた2点目の写真。
Leica M5 + Summilux 50mm F1.4 (TX)



ケムニッツへ行った写真(11/15)

撮影場所は国際子ども図書館の3階、2005年夏。

国際子ども図書館というのは、東京芸大の北側というか、東京国立博物館の西側というか、とにかくそこにある。明治39年に建てられた帝国図書館(戦後、国立図書館に改名)の建物を、上手い具合に「ガワ」だけ残して内側と裏側は完全に作り変えられている。入場無料。いつ行っても閑散としていて、ひんやりとした空気が心地よい。上野に行くと必ず寄る場所。企画展が面白く、軽食がとれるレストラン(天気がよければ眺めの良いテラス席がオススメだ)もあるのでついつい長居してしまう。とにかく、都内では超オススメの場所のひとつ。

いい感じでポーズを作ってくれているシルエットの人物は、タネを明かしてしまうと、ゲームに興じているただのクソガキだ。

言わなかった方が良かったかな。
PLAUBEL makina67 / Nikkor 80mm F2.8 (TMX)



ケムニッツへ行った写真(12/15)

エルマーの3.5cm。

エルマー5cmはさんざん使ってきたけど、3.5cmは今まで使ったことが無かった。35mm、あるいはそれ以上の広角レンズって、実はそれほど好きじゃない。いや、そんな言い方しちゃレンズに失礼か。つまり上手く使いこなせずに、似たような雰囲気の写真ばかり量産した挙句、飽きちゃうと言うか。

だから、このエルマーも、そのうち飽きるんだろうな、と思いながら買った。それが今年の5月の終わり頃のこと。それが、意外にも気に入って使っている。実際、これを書いている今この瞬間にも、M5についている。

古い設計のレンズだ。何しろ、ライカが初めてレンズ交換できるようになった1930年に、既に用意されていたレンズなんだから。そういうこととも関係があるのか、このレンズはかなり面白い描写をする。たかだか35mmのくせして空間が歪んだようになる。このレンズを語る上でのキーワードは「像面湾曲」というものだそうで、それが何か関係しているのかも知れないけれど、あんまり難しいことは分からない。

撮影場所は、深夜の東急田園都市線・宮崎台駅。地味なところで写真撮っております。
Leica M5 + Elmar 3.5cm F3.5 (TX)


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